outsect
Brand Concept
「身体に還る」をブランドテーマにメンズ・レディースラインを展開しています。
これまでの国内外における数々のダンス公演やパフォーミングアーツ等の舞台衣装デザインの経験と実績に基づき、身体を意識した機能性ある衣服、着る人の秘められた美しさを演出する衣服、そして時代を越え永く着続けることのできるリアルで上質な衣服づくりを目指しています。
2009年 - The Upper「上半身」
ジャケット、シャツ、カットソーなどのアイテムを中心に上半身の動作から、改めて身体と衣服の関係を考察する。
<身体に還る衣服>
いつの時代にも変わらず身体は美しい。たとえそれがどんな状態であっても常に美しいのだ。
時に踊り、時に詠い、そして働く。その動作一瞬一瞬に二度と得ることの出来ない感動がある。私はそれらを永遠に印画紙の変わりに衣服に写し取りたいと思っている。
衣服にはそこに着る人間の想いが宿り、新たな生命が宿ってゆく。生地に血液が流れ、体温を得て動き出す。もはやそれは衣服ではなく、肉体そのものとなっていくのである。
それら身体化した衣服は宿主と共にあらゆる事を経験し学習してゆく。つまり、その人間の生み出す環境によって形態を変化させてゆくのである。
時に伸び、時に縮み、破れ、そして汚れ、あるいは何かに染まってゆく。もはや、宿主の皮膚そのものなのである。
それらを脱いだ時、その有様から等身大の自分が見えてくる。つまり、衣服は記憶媒体となり宿主に訴えかけてくるのだ。
汚れすらも入れ墨のようにいとおしい。この様な衣服はたやすく捨てることが出来ない。末永く生活を共にしてゆくものとなるのである。
それは、母親が子供の成長を祈り縫い上げた一枚の衣服に似ている。
今まで気づかなかった自分がそこにはある。そんな無意識を形にすることもoutsectのデザインの在り方であると思っている。